ソーシャルシグナルが与えるWEBサイトへの影響
ソーシャルシグナルってナンダ?な人は恐らくこの記事を読んでないと思いますが…
ソーシャルシグナルは、Googleの検索エンジンの順位付けを決める指標として考えられている一つの要素を指します。
以下、Googleのシュミット会長の発表した内容。
“The social signal, the information of who you hang with is actually useful for us as a ranking signal along with the other ranking signals we do.”
「あなたがどんな人と繋がっているかを指し示すソーシャルシグナルは、その他の様々な要素と同様に、検索順位の決定に役立つ」
と言われています。
実際にGoogleがGoogle+を全面に押し出し、ソーシャルで得る情報が、Googleの理念、「完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致するものを返すエンジンである」という理念に相応しい要素であることを認めた発表であることが理解できます。
今まで、といっても結構前になりますが、ソーシャルメディアが検索エンジンに与える影響はかなり低いとされてきました。
そのため、企業のWEB担当者などは、ソーシャルボタンの設置やソーシャルメディアの活用方法には、かなり慎重路線が続いていましたが、この発表を機にソーシャルが与える情報波及度の重要性に気づき、取り組みが盛んになってきました。
これからもこの流れはしばらく続き、従来のSEO対策として効果の高いと言われてきた被リンク、IP分散などの努力だけでは、検索結果が上位表示されることがなく、新たな要素であるソーシャル云々でまたまた泣かされる人々が増えていくことにほぼ間違いはありません。
そのため、覚書として、ソーシャルシグナルって何よ。ってなことを私の見解を踏まえ、簡単に分析してみます。
まず…
従来のSEO対策は効果がなくなるの?
いえ、これはなくなりません。
ですが、新たな要素が追加されるごとに、段々とこの従来のSEO対策として用いられてきた方法は、それが”基本”となっています。
そのため、新しい要素である…
人々がどんな情報で誰とどれくらいその情報を共有しているか
これが重要な指標になってきており、その情報共有の元になっているWEBサイトがソーシャルシグナルです。
ここまで聞くと何となく、じゃあソーシャルボタンをとりあえず設置しておけばOKじゃない?と思った方、それは間違いで、意図した情報の流れがしっかりと生み出されるように施策をねらなければ、WEBサイトを育むことができず、対策になりません。
そのためソーシャルシグナルを生み出し、サイトの価値を向上させるためには、以下のことが重要だと私は考えています。
- “今だけ”の情報ではないこと
- ソーシャルに情報共有して恥ずかしくない情報であること
- 情報共有してくれる人のプライバシーに関わる情報ではないこと
以上のような内容の情報であることがソーシャルシグナルを活用したWEBサイトの価値向上に最低限必要な要素で、更にここから面白さ、内容の説得力など、様々なプラスαの要素が加わることが必要になってきます。
ソーシャルは、情報がタイムラインで流れていく、過ぎていく情報なので、いかにその情報を長く人の記憶にとどめておくか、また興味を持つ人を生み出すことができるかが重要になり、短期的な対策を長期的に活かすことができる、ソーシャルシグナルは、そんな魅力的な手段であることに間違いありません。
サイトの価値を向上させるための新たな手段であるソーシャルシグナル、積極的に活用して、価値の高いWEBサイトを生み出していきたいものです。